2014年07月25日

美ら島レスキュー

はいさい 空飛ぶひ~じゃ~です!

今日は読谷勤務です い~い天気です

熱い!

さて、2日前になりますが、7/23 陸上自衛隊那覇駐屯地で、美ら島レスキューという訓練が行われました

自衛隊が主催の、沖縄本島が被災した時のための訓練です。

その訓練に参加してきました

私の役割は、SCUという部署の責任者(医療チームの)です。

SCUってなんじゃい
と思われると思いますが、Staging Care Unitの略です。

本来は、被災地の病院が機能停止もしくは、残存している機能では、できない治療が必要になった傷病者を、被災地外へ搬送するための起点になる場所です。

たとえば、被災すると、水道や電気が止まります。電気は非常電源がありますが、水道は流れません。
そうなると、血液透析ができません。
なので、透析患者さんは、被災地外に搬送しないと、助からなくなってしまうので、透析ができるところへ搬送します。
この時、病院や施設からSCUに搬送されて、自衛隊機などで他県などへ搬送するというのが役割です。

これを広域搬送といいます。
美ら島レスキューSCU全景



しかし、先の東日本大震災では、SCUが展開されたのですが、広域搬送の傷病者だけでなく、まだ病院も受診できていない救出されたばかりの傷病者や、施設などの避難民の人たちがどんどん運ばれてきたのです。

そのため、東日本大震災以降、SCUの本来の機能に加えて、救護所の役割を持たせた訓練が行われるようになりました。

ただ、口で言うのは簡単ですが、やると大変です。

まあそんな訓練に参加してきたというわけです。
美ら島レスキュー



浦添総合病院からは、医師4名看護師4名ロジスティクス(まあ事務みたいなものです)2名が参加しました。
ほかにも、6病院5チーム参加し、医療チームは計40名でSCUを運営しました。

みな訓練をうけたものばかりですので、当日変更点などディスカッションしながら、別の場所に設営された災害対策本部とやり取りしながら、傷病者を受け入れます。

離島からの避難民、被災地から救出された傷病者、広域搬送の傷病者など計60数名の傷病者を受け入れました。

しかし、治療が終了し、病院へ搬送したくても、搬送手段がなく(用意できず)、ちょっと困りましたがね
美ら島レスキュー



転帰は曇りがちでしたが、テントの中は暑く、蒸し風呂のようでした。水分やタオルは用意していたにもかかわらず、熱中症気味になってしまいました。

美ら島レスキュー



上の写真は、陸上自衛隊自慢の手術車両です。全身麻酔での手術が可能です。

今回の訓練では、ドクターヘリは絡みませんでしたが、DMATとして、参加しました。

とても勉強になる訓練でした。



同じカテゴリー(訓練など)の記事
大型旅客船事故訓練
大型旅客船事故訓練(2017-03-15 17:12)


Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 10:30│Comments(0)訓練など
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。