2015年11月13日

第22回日本航空医療学会総会

はいさい 空飛ぶひ〜じゃ〜です!

秋になると、医学会が多く開催されるため、出張が増えて忙しくなります。

先日11月6日7日と、群馬県前橋市で第22回日本航空医療学会総会が開催されました。
第22回日本航空医療学会総会



第22回日本航空医療学会総会



沖縄県ドクターヘリからも、医師3名、看護師が1名学会発表しました。

私は、離島を抱える沖縄には常に存在する問題として、”下り搬送”について発表してきました。

ドクターヘリを使って、下り搬送ができないかというものです。

運航会社や沖縄県にあらかじめ許可を頂き、一度だけですが、試験的に下り搬送を行った結果について考察し、浦添総合病院からどのくらいの人数の患者さんが、離島や県外に退院しているのか
また、看護師や医師の付き添いを必要としたのは何人かを調査しました。
結論は、「ドクターヘリによる下り搬送は困難」としました。

しかし、空路を使用しなければならない搬送は、必ず必要です。

搬送をメインに行っているサービスは現在日本にはありません。
座れない人も、飛行機に乗れますが、6席分など確保しなければならず、料金もたくさんかかりますし、急な変更が難しいのげ現状です。

現在は、病院のMedical Social Workerが、飛行機や介護タクシーの手配などで、数日かけて調節しています。大変な手間です。

沖縄県は、観光立県であるはずなので、不慮の事故などで、自力で地元に帰ることが困難になった方のための、安心して観光できるようにするサービスの一つと考えられます。

もっと利用しやすくなれるといですね

学会場の向かっていると、群馬県ドクターヘリが上空を飛んで行きました。
第22回日本航空医療学会総会



今日も全国で、ドクターヘリが活躍しています。






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Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 11:32│Comments(2)学会
この記事へのコメント
ひ~じゃ~さま

遅くなりました。フライトより出張が多くなる時期があるのですね。
東北南部からでも群馬は遠いです。

宮崎の件では最前線ドクターの考えを聞かせていただきありがとうございます。

多数傷者に対する少しでも早い医療介入の重要性は分かっているつもりが「CPA傷者がいた」ことに傾いたような意見の求め方は焦点がズレていたと思います。

今回の市街地交差点着陸は機長の技量によるところも大きいと思います。
詳細な情報を得たら、もう少しご意見をいただきたく思います。

話がタービュランスに入ったようで申し訳ありません。

「Dヘリの下り搬送は困難」という話は意外なものでした。
沖縄だけでなく「下り搬送」は課題と思いますが、全国的にどれほど考えられているものでしょうか?
Posted by まぎーまやー at 2015年11月22日 18:02
まぎーまやーさん
いつもありがとうございます。
返事が遅れました。

そうですね、機長の技量の影響は大きいと思います。それだけにそのために出来る事が出来なくなるのは悔しい思いをすることもあるのですが、しょうがないですね。

その時出来得る最大限のことをするようにはしています。

下り搬送については、需要はありますし必要です。

ただ、ドクターヘリを使用しなくてもいいのかなということです。

今ドクターヘリ以外の搬送手段を色々と考えて情報収集している所です。
時間はかかりますが、何とか実現したいと思います。

いつもありがとうございます。
Posted by 空飛ぶひ~じゃ~ at 2015年12月04日 14:37
 
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