2013年04月30日

ドクヘリ 次は 座間味へ!

(前篇から続く)

久米島で発生した急患のため、定刻より30分より早く飛び立ったJA815Hは次の目的地の座間味島へ。

予定外の離陸にも落ちついて対応してくれたY機長。さすがです!
ドクヘリ 次は 座間味へ!

本来は離島要請件数が2番目に多い粟国島にも展示会の打診をしていましたが、着陸場所など調整がつかず(急患空輸でない場合は着陸場所の事前申請と、フライトプランの提出が必要なため)、残念ながら今回は見送りとなりました。

座間味村は那覇市の西方約40km(ドクターヘリで12-13分)に点在する慶良間諸島一部、座間味島、阿嘉島、慶留間島、外地島など大小20余の島々から成っています。人口1000人ほどの小さな村ですが、きれいな海で知られダイビングや海水浴、冬はホエールウォッチングで1年を通じて多くの観光客が訪れます。私も座間味の美しさに魅了された一人です。

ドクヘリ 次は 座間味へ!


座間味村からのドクターヘリ要請は離島全体の5%程度ですが、減圧症や転落外傷、心疾患、脳疾患、感染症など多彩な搬送があります。昨年度は座間味診療所と阿嘉診療所でそれぞれ12件の急患空輸がありました。通常は山腹にあるヘリポートで患者の引継ぎを受けるのですが、今回は多くの村民に参加をしてもらいたいため、役場の担当者にお願いし港の一角を使用させて頂きました。

ドクヘリ 次は 座間味へ!

沖縄県ドクターヘリが使用しているEC-135という機体は、車に例えるならカローラクラスのコンパクトな機体です。20m四方のスペースで、周囲に電線など高い構造物がなければ降りることができます。今回も、着陸場所近くは砂利が積んでありましたが、役場の担当者がしっかり誘導を行ってくれ問題なく降りることができました。

シナリオでは琉神マブヤーがドクターヘリから現れるはずだったのですが、あれれ??

子供たちも、「マブヤーが降りてくるんじゃないの??」と不満げ(*_*)

「ヘリじゃなくて、フェリーでくるというのと聞き間違ったかなぁ」って定期船をさす子もちらほら。(^.^)

「ゴメンね。マブヤーはまだ戦ってるんだよ。終わったらエネルギーチャージして駆けつけてくるよ!」と、少々辛いアドリブを利かせながら、ドクターヘリの説明を行いました。

ティダヘリちゃんのステッカーは座間味でも大人気!
ドクヘリ 次は 座間味へ!

エンジンが2個ついていて、パイロット2名で運航していて万全の安全対策が取られていること、ヘリが思ったよりも騒音が小さかったこと、機体が小さくて処置スペースが限られていることも実際に知ってもらうことができました。

また、診療所の先生や、村長さん、役場の職員ともお話しする機会がありました。溺水事故が起きた時に、現状のヘリポートではすぐに駆けつけることができないため、念のため海水浴場近くにランデブーポイントを新規に挙げていただけないかお願いしました。

でも、子供たちはやっぱり待ちきれません!「マブヤーは?まだ戦ってるの?」としきりにきいてきます。

そして、待ちに待った琉神マブヤーの登場に会場は歓喜に包まれました。撮影会では泣く子もいましたが、みんな思い思いの顔でパシャリ!

ドクヘリ 次は 座間味へ!

最後にスタッフ一同で写真を撮り、ドクターヘリはマブヤーを乗せて基地に帰還しました。

ドクヘリ 次は 座間味へ!

今回のイベントでお力添えを頂いた座間味村役場の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。村民の皆様に、少しでもドクターヘリの役割が理解され、安心していただけたのであれば嬉しい限りです。

来年も、機会があれば他の離島でも展示会を行いたいと思います。
(興味のある方はご連絡ください)

今後も、マブヤーヘリを見かけたら手を振ってくださいね~!!


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今回のイベントについて、参加者からの投稿もありましたのでご紹介いたしますね。是非こちらもご覧になってください。

・座間味村役場
http://www2.vill.zamami.okinawa.jp/topics/2013/04/-25427-pr-30015.html

・ちびたむら~ in 沖縄 座間味島
http://d.hatena.ne.jp/pokoniiyan/20130427/1367071857

・座間味のダイビングガイド’’前さん’’のBLOG
http://maeyoshi.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-0c72.html

・ダイビングショップ「シルエット」
http://divesilhouette.ti-da.net/e4700546.html





Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 06:53│Comments(1)
この記事へのコメント
浦添総合病院 救命救急センター長 八木正晴です。

当日手伝ってくれた離島の関係者の方々、もちろんヘリ運航側スタッフ、マブヤー様、本当にご苦労様でした。

天気にも恵まれ、無事終わることができました。

これからも沖縄県ドクターヘリをよろしくお願いします。
Posted by ドクターヘリオキナワ1ドクターヘリオキナワ1 at 2013年05月05日 12:21
 
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