2013年10月06日
夏のAirway祭 前篇
はいさい。ヨシバードです。
少し前になりますが、当院の総合診療部後期研修医向け勉強会がちゅらSIMで行われました。

「救急医への道」と称して、1日かけて救急医としての知識、技能を磨くための講座です。ユースケDr企画のもと全4回シリーズの第二弾「夏のAirway祭」が開かれました。

朝早くからは、テーマを絞らずに受講生(後期研修医1年目)が相互レクチャーを行いました。救急で感じた疑問、調べてきたことについて互いの発表を聞きながら学ぶpeer lecture方式です。その後は一つ上の先輩から、Airwayについての総論的な講義、失敗談などが続きます。

そして、いよいよ各論になりますが、はじめにDifficult Airway Algorithmを救急現場で適応できるように改変しレクチャーを行いました。手術室でおきる挿管困難を対象にしたalgorithmでは、予測不能な急患では対応できない場合もたくさんあるからです。

そして、実際にハンズオンで最も基本となる喉頭鏡の使い方から。救急医の挿管は、麻酔科医の目からは雑に移ります。患者を傷つけてはいけないと思う意識よりも、救命をしなければいけない意識が勝るせいだと思いますが、それでも雑です。歯を折ってしまったり唇を切ってしまったり...救命優先としてももっと配慮があってもいいように感じることが多々あります。「もっと舌をよけていれば、良好な喉頭展開ができるのに...」と思うこともたくさんあります。頭位の取り方、枕の置き方、ブレードの選択、口腔内へのアプローチの仕方などTipsを交えながら講義を進めました。

その後は一旦、座学に戻って、Semi-awake intubationについて。緊急を要する患者の気道確保は時間の猶予がありません。悶え苦しんでいる人への操作は一際難しいです。筋弛緩、鎮静をかけてしまえば楽なのにと思うことも多々あります。が、そうすることで自発呼吸を止めてしまい、更に自分の首を絞めることにもなりかねません。0か100ではなく、いかに短時間で患者の生理学、解剖学、病態評価をして適切な鎮静・鎮痛に持っていけるか。そして、そのツールとして薬をどの案配で投与していくか、あるいは薬を使用しない選択をするかお話をしました。
後編に続きます...
少し前になりますが、当院の総合診療部後期研修医向け勉強会がちゅらSIMで行われました。

「救急医への道」と称して、1日かけて救急医としての知識、技能を磨くための講座です。ユースケDr企画のもと全4回シリーズの第二弾「夏のAirway祭」が開かれました。

朝早くからは、テーマを絞らずに受講生(後期研修医1年目)が相互レクチャーを行いました。救急で感じた疑問、調べてきたことについて互いの発表を聞きながら学ぶpeer lecture方式です。その後は一つ上の先輩から、Airwayについての総論的な講義、失敗談などが続きます。

そして、いよいよ各論になりますが、はじめにDifficult Airway Algorithmを救急現場で適応できるように改変しレクチャーを行いました。手術室でおきる挿管困難を対象にしたalgorithmでは、予測不能な急患では対応できない場合もたくさんあるからです。

そして、実際にハンズオンで最も基本となる喉頭鏡の使い方から。救急医の挿管は、麻酔科医の目からは雑に移ります。患者を傷つけてはいけないと思う意識よりも、救命をしなければいけない意識が勝るせいだと思いますが、それでも雑です。歯を折ってしまったり唇を切ってしまったり...救命優先としてももっと配慮があってもいいように感じることが多々あります。「もっと舌をよけていれば、良好な喉頭展開ができるのに...」と思うこともたくさんあります。頭位の取り方、枕の置き方、ブレードの選択、口腔内へのアプローチの仕方などTipsを交えながら講義を進めました。

その後は一旦、座学に戻って、Semi-awake intubationについて。緊急を要する患者の気道確保は時間の猶予がありません。悶え苦しんでいる人への操作は一際難しいです。筋弛緩、鎮静をかけてしまえば楽なのにと思うことも多々あります。が、そうすることで自発呼吸を止めてしまい、更に自分の首を絞めることにもなりかねません。0か100ではなく、いかに短時間で患者の生理学、解剖学、病態評価をして適切な鎮静・鎮痛に持っていけるか。そして、そのツールとして薬をどの案配で投与していくか、あるいは薬を使用しない選択をするかお話をしました。
後編に続きます...
Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 00:16│Comments(0)