2013年02月16日

ドクターヘリって乗るといくらかかるの?

はいさい。フライトドクター ヨシバードです。

先日、「風邪が流行っているのでご注意を!」と書きましたが、不覚にも自分が風邪をひいてしまいました。微熱ですが、喉がやられたようです。週末はたまたま休みなので、その間に治さないと・・・タラ~

さて、前回ご紹介した「読谷飛行組合」のブログで、ドクターヘリ基地訪問について取りあげていただきました。一般市民からみたドクターヘリについて面白い視点で書かれています。



ドクターヘリって乗るといくらかかるの?


Let's check it out!!

http://yomitanhikoukumiai.blog133.fc2.com/blog-entry-109.html

ドクターヘリの運賃について質問が書かれていましたが、通常、この2エンジンのヘリを遊覧飛行で1時間ハイヤーすると、40-50万かかるそうです。ただ、ドクターヘリは国と県が行っている公的事業のためヘリ搬送に際しての患者負担はありません。保健診療で定められた「往診料」と「救急搬送料」などがかかりますが、診察・検査分は通常の保険診療請求とかわりありません。ドクターヘリで運ばれたから50万を救急外来で請求されたというのはないので、ご安心ください。

とはいっても、運航会社との契約は「年あたり何飛行時間まではいくら」という風にパッケージ化されています。上限設定のない携帯パケット代をイメージしていただければ理解しやすいのではないでしょうか。規定を超えた飛行時間は、最終的には浦添総合病院が負担しています。そのため、要請が増えれば増えるほど持ち出し分は多くなってしまいます。

また、傷病者を自院まで搬送すれば、その分の医療収益は上がりますが、当ヘリは個別の事情に応じて搬送先を決定しています。住んでいる地域から家族がアクセスしやすい病院やかかりつけ病院を選んだり、疾病によっては遠くても専門性が高い病院を選択したり・・・実際、Uターン率(現場から基地病院(=浦添総合病院)に患者を搬送する)は、3割弱です。後々のアクセスも考え、観光客は南部の病院に搬送するなど、個々の事情に配慮しています。

現在、沖縄県ドクターヘリ事業は、補助金を差し引いても年数千万円の赤字となっていますが、「命」には替えられないため、システム改善をはかりしながら、ドクターヘリ資源の有効活用に取り組んでいます。

そして、大事な税金が一部このような形で役に立っていることをもっともっと知ってほしいです。

読谷飛行組合の皆様~、「ドクターヘリファンクラブ」を発足させて、我々の野外イベントでドクターヘリのスケール機の展示をしてくださーーい!そして、マブヤーヘリも是非!!ニコニコ

暖かくなってきたら、今年も色々企画していきますよーーグー



Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 00:04│Comments(1)
この記事へのコメント
ドクターヘリオキナワ1さんへ
私は救急大好きと言う者です。申しあげにくいのですが、ドクターヘリやドクターカーを集め、写真にする為、ヘリ、ドクターカーの写真を提供をして頂けないでしょうか。無理な事を申しましたがよろしくお願いいたします。
Posted by 救急大好き at 2013年02月25日 14:55
 
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