2013年01月10日

寒い日々

はいさい。フライトドクター ヨシバードです。

他県の方にお叱りを受けるかもしれませんが、1月に入り沖縄も寒いです。
高気圧の縁にあたり、天気が悪い日が続いています。
今週は、ほとんど曇りと雨の予報。来週も続きます。
その上、冬は北風が強く一層体感温度を落とします。

寒い日々

ドクターヘリの要請原因については、一定のシーズンナリティがあります。肺炎や尿路感染症といった内因性疾患はオールシーズンですが、夏は溺水や熱中症、冬は逆に脳卒中といった感じです。沖縄は暖かいので、冬でも一酸化炭素中毒はあまり見かけませんが最近はやけどの要請が多い印象があります。

寒くて暖をとっていて、爆発事故に巻き込まれたという事故が相次いでいます。今朝も熱傷の現場要請がありました。

寒い日々

キーワード要請によりほとんど時間のロスなく患者に接触。現場で必要な処置は救急隊により既に済んでいました。

寒い日々

第一印象で、意識はありますが声のかすれが気になりました。鼻、口の中にも煤があり気道熱傷の疑い!看護師に点滴の確保をお願いし、その間に他部位の診察ををしたところ30%を超える熱傷が認められました。すぐにフライトクルーに、搬送先を伝え調整をお願いしました。直後に、気管挿管。病院までヘリでも距離があるため、途中で気道浮腫が進行することが予想されたためです。現場滞在時間は15分(救急車内10分)。接触から30分後には搬送先病院の医師に引き継ぎを完了しました。陸路だと悠に1時間以上はかかったと思います。

ドクターヘリによる早期の医療介入が、より良い患者の予後につながることを祈っています。

ヘリ基地帰還直後に、整備士がブレードの点検を入念に行っています。一つ一つのチェックが安全運行にかかせません。
寒い日々



Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 22:59│Comments(0)
 
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