2013年01月05日

あけましておめでとうございます

あけおめ投稿は、ひーじゃーさん、ピッコロさんに引き続き3人目ですが改めて、あけましておめでとうございます。

フライトドクター福井 改め ヤジロベーです。
昨年の病院忘年会の余興で救急事務Kの陰謀によりヤジロベーを襲名することになりました。

僕の今年初フライトは救急現場出動1件でした。
中部地区の消防から『意識障害』のキーワードでキーワード同時要請がかかり、ランデブーポイントの運動場まで飛ぶこと6分。
救急車がランデブーポイントに到着するのとほぼ同時にヘリも着陸。
救急車内でひと通り診察を行い、15分かけて救急車でN病院へ向かいました。
患者さんは、意識だけでなく呼吸もかなり悪かったので気管挿管を行い、人工呼吸をしながら搬送しました。
ドクターヘリによる早期医療介入ができたすばらしい連携だったと思います。
ヘリ要請をした消防の判断が良かったからこそできた連携でした。
受け入れて下さったN病院のスタッフの方々もありがとうございました。


今回、ドクヘリで行ったのになぜ救急車で搬送? ドクヘリで搬送したほうが早いんじゃないかと疑問を持つ方もおられるかもしれませんが、消防と検証を重ねた結果、中部地区では海中道路よりあっち側を除けば、殆どの場所が病院まで20分前後で到着することがわかってきました。
たしかにこの場所から、N病院直近のもう一つのランデブーポイントまでヘリで運べば3分程度で到着します。しかし、もしヘリ搬送を選択した場合、救急車で診察しヘリに移し替え離陸まで約10分、ヘリで搬送に3分、そして病院直近のランデブーポイントで救急車へ載せ替え&申し送りで5ー10分、そしてそこから病院まで3分と時間がかかってしまいます。
なので、中部地区の場合は救急車で搬送したほうがかえって早いことが多いのです。

もし、各病院にヘリポートがあればこのようなことは考えず、全てヘリ搬送でいけるのでいいのですが。
現在、沖縄県にはヘリポートを持っている病院は、南部徳洲会病院しかありません。
沖縄県民のためにも、病院へのヘリポート建設をもっと考えていきたいと考えています。
政治家の先生、もしこのブログをお読みでしたらぜひとも政策にあげてください!な〜んてねベー



Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 18:50│Comments(0)
 
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