2012年11月12日

航空医療学会総会

はいさい。フライトドクター ヨシバードです。

11月は学会月間で、私ヨシバードは沖縄と内地をいったりきたりしています。日常業務と関連の深い学会に、似たような環境にある全国の仲間たちが年一度集い意見交換をしたり、刺激を受けたりします。

去る11月8日~9日にかけて、千葉県木更津市で「第19回日本航空医療学術総会」が開催されました。5年前に幕張メッセで行われた「第14回大会」に参加したのが、最初で最後でした。フライトスタッフとして働きたいと夢見ていたことが、つい昨日のことのように蘇りました。

5年後、自分が沖縄で救急医療をやり、ドクターヘリスタッフとして働いているとは!?しかも、学会発表!!人生、予想がつかないものですね!

青空を意識して、ブルーネクタイにしました(^.^)
航空医療学会総会

今回の発表のテーマは、
「沖縄県ドクターヘリ ~市民権を得るための活動報告~」

航空医療学会総会

本年度よりドクターヘリをもっと県民の皆様に知っていただこう、親しみをもっていただこうということで、多くの企画をしてきました。

① WEB、広報紙、ラジオ媒体
② 基地見学・展示イベント
③ 市民参加型プロジェクト

20組超の団体に基地に遊びにきていただき、消防・学校PTAの協力をいただきイベントでのドクターヘリ展示も行いました。キャラクターも子供に親しみやすいデザインを追加しました。

また、沖縄県ドクターヘリを「ウチナー色」に染めるべく、機体に「琉神マブヤー」と「命どぅ宝」の塗装を施し、愛称募集も行いました。そして、極めつけは沖縄のアーティストによる琉球ミュージックがPRソングとして誕生しました。今月末を目標に、一挙公開する予定です。

12月で運航4周年を迎えますが、年間100件のペースで要請が増えてきています。増加分の多くは本島内の消防からの現場要請です。地道な啓発活動と事後検証などが、少しずつ実を結んでいる気がします。

ただ、県民の認知度はまだまだ低いです。先日行ったアンケートでは、ドクターヘリが税金で運営されている公的医療ヘリであることを知らない方が6割にも上りました。そして、半数が北部地域は運航していないと誤解をしていました。資金難で運休し、離島・僻地が切り捨てられると心配する声も多くありました。

そんなことはありません。我々は、これまでもこれからも「南の島々から命の地域格差をなくす」べく、活動をしてまいります。

これからも、皆様のご理解と応援をよろしくお願いします。

終わったあとに、木更津のマスコット「きさポン」と!
航空医療学会総会

次回は、航空医療学会総会報告の第二弾を予定しています。



Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 22:42│Comments(0)
 
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