～南の島々から命の地域格差をなくしたい～　　　　　浦添総合病院　救命救急センター　

はいさい。フライトドクター福井英人です。
台風15号は無事過ぎていきましたね。観測史上最大と言われていましたが、皆さん大きな被害はありませんでしたか？
個人的には去年の台風の方がひどかった気がします。台風が過ぎたあとの雨はすごかったですけど。

今朝、読谷ヘリ基地へ出勤すると、K整備士が作り上げた読谷ファームは台風でメチャクチャになっていました。
茄子、ゴーヤ、ウリズンはもうすでにしおれてダメになっていました。
パパイヤは一部折れたものもありましたがなんとか持ちこたえたみたいです。
収穫まであと一ヶ月まで育っていたバナナは三尺バナナも島バナナも全滅していました。実をつけた三本はすべて根元から倒壊、蕾のついたやつまで折れていました。
朝から、今日は非番のはずのK機長が畑にやってきて、倒れたバナナから実を切り出し、一応黄色く熟れるかやってみると言ってました。倒れたバナナをかたずけてくれました。

崩壊したファームの写真、撮るの忘れてました…すいません。

今日は転院搬送3件でした。
天候安定しない中のフライトは揺れも激しく大変でした。
一例目、朝9時過ぎ、早速要請が入ります。
I島から転院搬送です。
搬送終了間際にさらに、Ｋ島から搬送以来が入ります。
読谷で給油後、すぐにＫ島へ。
南部徳洲会病院へ搬送だったのですが、急なスコール発生に伴い、視界不良となり那覇へは近付けなくなってしまいました。余儀なく患者さんと一緒に読谷ヘリ基地へ戻り、天候回復するまで一緒に小一時間待機しました。天候回復を待ち、読谷から南部へ無事搬送完了。
このようなケースは、沖縄県ドクターヘリでは初めての事だとおもいます。
二例目の待機中にさらに、A島から搬送以来が入ります。
台風後に続けて三件は辛いっ。
A島から南部医療センターへ搬送して終了です。