～南の島々から命の地域格差をなくしたい～　　　　　浦添総合病院　救命救急センター　

はいさい。フライトドクター　ヨシバードです。本土の方では、大雨が降り東海地方では浸水しているようです。周辺にお住まいの方はお気を付けください。

さて、マブヤーヘリは毎日のように各地に飛んでいます。見かけた方もいらっしゃるのでしょうか。

朝の静けさ

先週末の当番時は、勤務開始時３０分前に本島の消防から一つ目の要請がありました。ハチに刺され、「アナフィラキシーショック」の疑いがあるとのこと。ハチ毒に対するアレルギー反応ですが、重症だと血圧が下がるだけでなく顏がむくんで窒息する危険もある怖い病気です。機体、機器、薬剤チェックの最中でしたので、急いでパッキングして飛び立ちましたが、幸い救急隊が患者と接触した時は状態が安定していましたので途中キャンセルとなりました。これでいいんです。いつでも必要と思われる時は早めに呼んでくださいね。

帰ってきたらニャンニャン達が朝ごはんに群がってました

二件目は、昼ごはん最中にありました。子供の搬送依頼です。熱がなかなか下がらず通常の感染症の経過とは異なるようであるとのこと。食事がとれず、むくみも強くなってきていて、より高度な医療ができる施設に搬送しました。沖縄は先月からインフルエンザが猛威をふるっており、どこの病院も満床に近い状態が続いています。本ケースも受け入れ先選定に苦慮しましたが、無事にミッションを終えることができました。

そして、基地に戻ってきたら近くの子供会の訪問！その数、実に子供50名、大人２０名！！近くでビーチパーティーをしており、水着での参加となりました。沖縄ならではの光景ですね。やっぱりマブヤーの貼っている尾翼に群がりました。大人気ですね～！！

水着での訪問は初めて！！　(^.^)

そして、夕方の終礼中に３件目の要請。外傷のケースでしたが、離島の先生は診断に少し不安を抱いていましたので、「それなら夜に急変してもよくないから、今ならまだ日没に間に合いますから行きますね。」と言って、すぐにヘリを離陸させました。幸い、状態は安定しており無事に搬送先病院で追加の検査・加療を行うことができました。



地平線の向こうには少しずつオレンジ色に染まっていきます。


夏休みはまだ中盤。怪我することなく、思いっきり夏をエンジョイしてくださいね！！

*写真はそれぞれ関係者の承諾を得て掲載しております。