2012年01月30日

追加報告

はいさい。またまた、フライトドクター ヨシバードです。

症例の記事以外で、2つほどの追加報告です。

先日、石川市で日米合同訓練(詳細は昨年12月2日の記事をご覧ください)の日本側の打ち合わせが行われました。本年4月の実動訓練に向けて、今後数回にわたりミーティングが行われる予定です。今回はシナリオの大まかな説明のあと、各参加機関から具体的な役割について討論が行われました。海上レスキューや消火活動、漏出油の回収や米軍との業務調整に質問が集まる中、ドクターヘリの役割は「米軍傷病者を域外の海軍病院に搬送する」というごくシンプルなものでした。言うまでもなく患者搬送は我々の大事なミッションですが、多傷病者が発生する事件・事故においてドクターヘリはその他の側面支援ができます。

例えば、
① 現場トリアージ(軍関係者以外も、日本人負傷者もいて、混乱した状況の中で誰が医療の優先度を決めるのか。)
② 搬送先病院の選定、調整、連絡(海軍病院以外に搬送するケースについては特に日本側の医療関係者が行ったほうがスムーズ)
③ 近隣救急隊との調整
④ 救出に時間がかかる場合は、医療関係者をヘリで域外から追加投入し需要・供給バランスを改善させる。応援依頼する医療機関との調整など。

限られた時間内での実動訓練では全てをやりきることができないとは思いますが、「搬送」以外の目的でも、ドクターヘリの活用(そして早期要請)についてお話をさせていただきました。今回は200人を超す参加者を計画しているらしいですので、少しでも実りある訓練になればいいなと思います。

追加報告


そして、1月24日に兵庫県姫路市の市議会議員団がヘリ基地に視察にこられました。兵庫県では、既に但馬救命救急センターが一機活躍中ですが、兵庫県の西部、瀬戸内海側にも一機配備する計画が持ち上がっているようです。機内装備の説明最中に要請があったため慌ただしくなってしまいましたが、ドクターヘリの魅力について肌で感じて頂けたら嬉しいです。

追加報告


2月も引き続き県内各地で色々と消防や自治体との合同訓練が予定されています。

これからもよろしくお願いします。



Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 15:38│Comments(0)
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