～南の島々から命の地域格差をなくしたい～　　　　　浦添総合病院　救命救急センター　

こんにちは、ひ～じゃ～です。
今日は久しぶりのヘリ当番でした。
当院の後期研修医の丸山先生と一緒でした。
午前中は要請がなく、このまま終わるのかぁと油断していたら、ホットラインが！
国頭消防からの現場要請です！
すぐに飛び立ち、情報収集します。その間に、点滴を用意します。

そうしたら、もう一件要請が！
糸満消防からでした。キーワードは2件とも”意識障害”
詳細は不明でしたので、最初に要請のあった国頭に進路を取ったのですが、すぐに糸満の要請は交通事故と判明したため、糸満に変更しました。
糸満消防署でランデブーしました。着陸前にCPAの情報が入りました。
丸山先生は頭についてもらい、気道確保をお願いし、僕は足下から入り、FASTを行い（超音波で腹腔内出血や心タンポナーデを見つける手技をFASTといいます）大量の腹腔内出血を認めました。静脈ラインの確保を行い、右胸部に皮下気腫を認めたため、胸腔ドレーンを挿入しました。すると、気管挿管後に心拍再開しました。
内心”やった”と思いながら、次の指示を出します。県内で唯一ヘリポートを持つ南部徳州会病院へ搬送することを決定しまいした。
パイロットに手伝ってもらいへりへ収容のところで再度心停止。
心臓マッサージをしながら病院へ搬送しました。
病院へ搬入したところで、同じ交通事故の患者がもう一人搬入されました。
若い男性の意識障害です！
次の要請は入っていなかったので、丸山先生と初療を手伝ってから基地へ帰投しました。

写真は自分たちが現場で撮影したわけではありません）

今回は、ランデブーポイントで治療しましたが、後で聞くと、計7名の傷病者がいて、３名は重症だったそうです。

こういう事案は、事故現場まで行きたいですね～
トリアージが必要です。それに徳州会病院のドクターカーも出ていましたから、コラボできましたね。

救急隊が適切な判断をしてくれたので、へりで最重症を運ぶことができたので良かったですが。

キャンセルしてしまった国頭の症例は申し訳ありませんでしたが、やはりこのような時にドクターヘリが最大限の効果を発揮するなと改めて実感しました。

これからもよろしくお願いします！