2011年12月02日
ドクターヘリの業務は多彩です
はいさい。フライトドクター ヨシバードです。昨日でいよいよ師走に入りましたね。ここ1週間は曇り時々豪雨の日々でした。年末にかけてさらに気を引き締めて頑張っていきます。
さて、今日はドクターヘリの業務をご紹介していきたいと思います。一秒でも早く患者のもとに急行して医療処置を施し、更なる治療が受けられるように病院に搬送するのは、言わずともドクターヘリの命題です。ただ、業務はそれ以上に多岐に渡ります。以前の記事でも触れましたが、ヘリの活動は現場で先に活動をする消防からの要請があってこそです。
ただ、「必要なら遠慮せずに連絡をくださいね!」とだけいっても、これまでは時間がかかっても陸路で病院に搬送をしていたわけから、一朝一夕にその意識が変わるわけはありません。ですので、先月から幾度か関係する消防の方々に基地に足を運んでいただいて、実際に機材に触れたり、実際のケースを想定しての実習をしたりしております。地道に「啓蒙活動」をし、顔見知りの関係になることが、ドクターヘリの有効活用への最短の道だと思います。
画像は機材を見学してもらうことによりヘリのスペース(狭い!)を体感してもらっているところです。救急車内で必要な診察、処置をしたほうがスムーズです。そして、実際に搬入作業もやっていただきました。
これは離島からの転院搬送にも然りです。診療所の先生方にも、ヘリの要請基準、要請方法や搬送・転院先選定に際して、症例によってはフィードバックをさせていただいております。
そして、最後に県民の皆様への啓もう活動も忘れてはいけません。ドクターヘリは安全確保ができれば、公園、学校の運動場、港湾施設、駐車場などどこでも降りることができます。実際、海洋博公園やホテルの敷地内などにも降りたことがあります。当県ではまだありませんが、高速道路に降りた症例もあります。その時は、もちろん一時的に試合やイベントを中断していただいたりして迷惑をかけてしまいますし、離着陸の強風で砂埃が舞ったりすることも多々あります。ですので、医療ヘリの意義について県民の皆様に広く理解していただくことは大変重要です。学校や公的施設など、これからはこの方面にも力を入れていきたいと思っています。
うるま市「救急フェア2011」@具志川ショッピングモール
琉神マブヤーのキャラクターとコンビを組み救急活動の啓蒙を行いました。
最後に、災害時のヘリの有効活用について他機関との連携も忘れてはいけません。起きてはほしくないですが、天災や人災が起きた時の初動とツールとしてもドクヘリは役に立てると思います。先日は、米軍のヘリコプターが基地外に墜落したとの想定で訓練を行いました。各関係機関(海上保安庁、県警、消防、自衛隊)の動き、連絡プロセスの確認、対応能力の限界について意見交換を行いました。ヘリはこの時に患者を域外に搬送するツールとしてだけではなく、医療スタッフを投入し、現場の医療キャパシティを向上させるツールにもなりえることを伝えました。(先日、ローカルニュースで放送されましたのでリンクを貼っておきます。)
これからも県内各地でヘリを見かけることがあると思いますが、見かけたら手を振ってくださいね~♪
さて、今日はドクターヘリの業務をご紹介していきたいと思います。一秒でも早く患者のもとに急行して医療処置を施し、更なる治療が受けられるように病院に搬送するのは、言わずともドクターヘリの命題です。ただ、業務はそれ以上に多岐に渡ります。以前の記事でも触れましたが、ヘリの活動は現場で先に活動をする消防からの要請があってこそです。
ただ、「必要なら遠慮せずに連絡をくださいね!」とだけいっても、これまでは時間がかかっても陸路で病院に搬送をしていたわけから、一朝一夕にその意識が変わるわけはありません。ですので、先月から幾度か関係する消防の方々に基地に足を運んでいただいて、実際に機材に触れたり、実際のケースを想定しての実習をしたりしております。地道に「啓蒙活動」をし、顔見知りの関係になることが、ドクターヘリの有効活用への最短の道だと思います。
画像は機材を見学してもらうことによりヘリのスペース(狭い!)を体感してもらっているところです。救急車内で必要な診察、処置をしたほうがスムーズです。そして、実際に搬入作業もやっていただきました。
これは離島からの転院搬送にも然りです。診療所の先生方にも、ヘリの要請基準、要請方法や搬送・転院先選定に際して、症例によってはフィードバックをさせていただいております。
そして、最後に県民の皆様への啓もう活動も忘れてはいけません。ドクターヘリは安全確保ができれば、公園、学校の運動場、港湾施設、駐車場などどこでも降りることができます。実際、海洋博公園やホテルの敷地内などにも降りたことがあります。当県ではまだありませんが、高速道路に降りた症例もあります。その時は、もちろん一時的に試合やイベントを中断していただいたりして迷惑をかけてしまいますし、離着陸の強風で砂埃が舞ったりすることも多々あります。ですので、医療ヘリの意義について県民の皆様に広く理解していただくことは大変重要です。学校や公的施設など、これからはこの方面にも力を入れていきたいと思っています。
うるま市「救急フェア2011」@具志川ショッピングモール
琉神マブヤーのキャラクターとコンビを組み救急活動の啓蒙を行いました。
最後に、災害時のヘリの有効活用について他機関との連携も忘れてはいけません。起きてはほしくないですが、天災や人災が起きた時の初動とツールとしてもドクヘリは役に立てると思います。先日は、米軍のヘリコプターが基地外に墜落したとの想定で訓練を行いました。各関係機関(海上保安庁、県警、消防、自衛隊)の動き、連絡プロセスの確認、対応能力の限界について意見交換を行いました。ヘリはこの時に患者を域外に搬送するツールとしてだけではなく、医療スタッフを投入し、現場の医療キャパシティを向上させるツールにもなりえることを伝えました。(先日、ローカルニュースで放送されましたのでリンクを貼っておきます。)
これからも県内各地でヘリを見かけることがあると思いますが、見かけたら手を振ってくださいね~♪
Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 23:27│Comments(0)
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