2011年10月12日
太陽を追いかけろ!
はいさい。フライトドクター ヨシバードです。
昨日に引き続き今日もヘリ基地に詰めています。
天候は今日も快晴。霧がかった前回の勤務日とは大違いです。
昨日は鹿児島県の離島から15時半過ぎに要請がありました。心筋梗塞を起こしている患者の高次病院への搬送依頼でした。心筋梗塞とは、心臓を栄養している血管のどこかがつまってしまって心筋細胞に充分な酸素を栄養がいかず心臓がやられてしまう病気のこと。つまる場所かどこかによって合併症も予後も様々ですが、飛行機でいえばエンジンがやられて(わかりにくい例ですみません)しまっている危険な状態です。
すぐに離陸しました。その理由は実はもう一つあります。「日没」です。有視界飛行を行うドクヘリは日没時刻までに基地に戻ってこないといけない決まりがあります。(厳密にはもう少し細かいのですが...)鹿児島の離島へのミッションは沖縄県ドクヘリ運航の中では長距離搬送の部類に入ります。往路と復路でそれぞれ一時間は悠にかかります。昨日の日没時刻は18時05分でした。途中での給油時間や患者の引き継ぎ時間をいれるとギリギリの時間でした。

日没を過ぎてしまうと最終ランデブーポイントで足止めされてしまいます。最悪の状況を避けるために、フライトチームは時間の短縮に努めました。機長は最短距離でいけるルートを選択、我々医療クルーは引き継ぎを最小限の時間で行うよう工夫しました。到着前に引き継ぎの医師と携帯で情報のやりとりをしたり、機内でできる処置は離陸後に行うようにしました。17時過ぎに鹿児島から沖縄本島に引き返します。

幸い、前医の適切な処置のおかげで患者の容態は安定化しつつありました。機内には西日が強く降り注ぎます。刻一刻と迫る日没時刻。段々と深い紫色に染まっていく東の空。太陽との競争です。エンジン全開のまま最終ランデブーポイントに一直線に向かいました。


18時ヘリポート着。迎えにきてくれた救急隊員と医師に簡単な引き継ぎだけしてヘリに乗り込みました。日没とタッチの差でヘリ基地へと飛び立ちました。
帰りの機内からみた東海岸は既に暗い闇につつまれていました。


昨日に引き続き今日もヘリ基地に詰めています。
天候は今日も快晴。霧がかった前回の勤務日とは大違いです。
昨日は鹿児島県の離島から15時半過ぎに要請がありました。心筋梗塞を起こしている患者の高次病院への搬送依頼でした。心筋梗塞とは、心臓を栄養している血管のどこかがつまってしまって心筋細胞に充分な酸素を栄養がいかず心臓がやられてしまう病気のこと。つまる場所かどこかによって合併症も予後も様々ですが、飛行機でいえばエンジンがやられて(わかりにくい例ですみません)しまっている危険な状態です。
すぐに離陸しました。その理由は実はもう一つあります。「日没」です。有視界飛行を行うドクヘリは日没時刻までに基地に戻ってこないといけない決まりがあります。(厳密にはもう少し細かいのですが...)鹿児島の離島へのミッションは沖縄県ドクヘリ運航の中では長距離搬送の部類に入ります。往路と復路でそれぞれ一時間は悠にかかります。昨日の日没時刻は18時05分でした。途中での給油時間や患者の引き継ぎ時間をいれるとギリギリの時間でした。

日没を過ぎてしまうと最終ランデブーポイントで足止めされてしまいます。最悪の状況を避けるために、フライトチームは時間の短縮に努めました。機長は最短距離でいけるルートを選択、我々医療クルーは引き継ぎを最小限の時間で行うよう工夫しました。到着前に引き継ぎの医師と携帯で情報のやりとりをしたり、機内でできる処置は離陸後に行うようにしました。17時過ぎに鹿児島から沖縄本島に引き返します。

幸い、前医の適切な処置のおかげで患者の容態は安定化しつつありました。機内には西日が強く降り注ぎます。刻一刻と迫る日没時刻。段々と深い紫色に染まっていく東の空。太陽との競争です。エンジン全開のまま最終ランデブーポイントに一直線に向かいました。


18時ヘリポート着。迎えにきてくれた救急隊員と医師に簡単な引き継ぎだけしてヘリに乗り込みました。日没とタッチの差でヘリ基地へと飛び立ちました。




Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 10:29│Comments(1)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。