～南の島々から命の地域格差をなくしたい～　　　　　浦添総合病院　救命救急センター　

はいさい。
フライトドクター　ヨシバードです。

先週とうって変わって、今週は沖縄地方は曇りや雨が続く予定です。今日は始業時間早々に一件北の島から大動脈解離症例の要請が入りました。大動脈解離はいつ破裂をするかわからず、一旦破れると致命的なので、超緊急的に対応をしなくてはいけない救急疾患です。

ドクターヘリは有視界飛行をしています。そのためこういう日はレーダーの予報を見ながら、雲の切れ間をぬって飛行にします。今日は要請が入ってからしばしウェザー予報とにらめっこしながら離陸の時を待ちました。運行管理士からの指示により、西海岸よりも東海岸のほうが少しは視程がよいとのことで本日は往路、復路とも東海岸を北上、南下しました。やんばるの上空は雲がベターッとかかっていて海面スレスレを這いつくばって目的地に向かいました。飛んでいる間も運行管理士から着々と天候、経路の情報が入ります。患者引き継ぎ場所について、先方の消防や病院とも一番安全で確実な場所の調整をしてもらい、無事搬送は終了しました。

搬送先の病院ではちょうど看護学生の実習が行われており、搬送後に簡単にドクヘリの紹介をしてから基地へと離陸しました。