2011年01月10日
救命救急センターの紹介
フライトドクター亀です。
沖縄県ドクターヘリは連休中は毎日出動
本日も1件出動
北の島から脳梗塞疑いの患者さんを搬送しました。発症から3時間以内に脳外科専門医のいる救急病院に、血圧コントロールしながら搬送することが重要です。3時間以内なら脳梗塞を起こさせた血栓を溶かす治療を行える可能性があるからです。発症から2時間で無事に浦添総合病院救命救急センターへ搬送することができました。

ちなみに猫のタマは寒くなって日がな一日丸くなり、餌をくれる矢埜機長のそばを離れません。
「救命救急センター」という言葉をこのブログでは頻繁に使用していますが、急性心筋梗塞、脳卒中、頭部外傷など、二次救急で対応できない複数診療科領域の重篤な患者に対し高度な医療技術を提供する三次救急医療機関のことをさします。人口100万人あたり最低一か所、それ以下の県では各県一か所設置され2010年7月1日現在、全国232か所、沖縄県内は浦添総合病院・県立中部病院・県立南部医療センターの3病院が救命救急センターの指定をうけています。

浦添総合病院救命救急センターの業務は救急外来(ER:Emergency Room)、救命病棟、ドクターヘリの3つからなっています。本来救命センターは救急車で来るような重症だけを診る施設がほとんどなのですが、沖縄県内の救急外来では軽症から重症まで関係なく診察するERスタイルが伝統的に取られています。初療を研修医や救急医が担当し、必要に応じて専門科のドクターヘ振り分けるシステムです。この方法は沖縄県内の各病院のように中規模でマンパワーに限りがある場合とても効率的です。どの科の患者さんでも断らずに何でも診察し、24時間いつでもオープンさせることができるのは研修医、救急医でまわしていて必要な時だけ専門医を呼ぶので各科の専門医が専門外のことで消耗しなくてすむからです。利用者のみなさんも研修医や救急医が診察することにご理解をいただきたいと思います。

さらにERは病院内の危機管理の中枢です。4台の携帯があり緊急時には連絡が入ってきます。
左から救急隊やドクターヘリからの直通電話・院内急変の専用PHS・ドクターが現場出動するときの連絡用携帯・離島からの自衛隊搬送の専用電話
これら4台の携帯で院内・院外どこで救急事案が発生しても対応できるように備えています。こうした事案が発生すれば歩いてきていただいた患者さまには待っていただくことになりますが、重症から順に診ていくのが救急医療の原則ですので業務の広さと合わせてご理解いただけますようお願いいたします。

インフルエンザが急激に蔓延してきているようですので皆様もご自愛ください。
次回は病棟の業務をご説明したいと思います。
沖縄県ドクターヘリは連休中は毎日出動
本日も1件出動
北の島から脳梗塞疑いの患者さんを搬送しました。発症から3時間以内に脳外科専門医のいる救急病院に、血圧コントロールしながら搬送することが重要です。3時間以内なら脳梗塞を起こさせた血栓を溶かす治療を行える可能性があるからです。発症から2時間で無事に浦添総合病院救命救急センターへ搬送することができました。
ちなみに猫のタマは寒くなって日がな一日丸くなり、餌をくれる矢埜機長のそばを離れません。
「救命救急センター」という言葉をこのブログでは頻繁に使用していますが、急性心筋梗塞、脳卒中、頭部外傷など、二次救急で対応できない複数診療科領域の重篤な患者に対し高度な医療技術を提供する三次救急医療機関のことをさします。人口100万人あたり最低一か所、それ以下の県では各県一か所設置され2010年7月1日現在、全国232か所、沖縄県内は浦添総合病院・県立中部病院・県立南部医療センターの3病院が救命救急センターの指定をうけています。
浦添総合病院救命救急センターの業務は救急外来(ER:Emergency Room)、救命病棟、ドクターヘリの3つからなっています。本来救命センターは救急車で来るような重症だけを診る施設がほとんどなのですが、沖縄県内の救急外来では軽症から重症まで関係なく診察するERスタイルが伝統的に取られています。初療を研修医や救急医が担当し、必要に応じて専門科のドクターヘ振り分けるシステムです。この方法は沖縄県内の各病院のように中規模でマンパワーに限りがある場合とても効率的です。どの科の患者さんでも断らずに何でも診察し、24時間いつでもオープンさせることができるのは研修医、救急医でまわしていて必要な時だけ専門医を呼ぶので各科の専門医が専門外のことで消耗しなくてすむからです。利用者のみなさんも研修医や救急医が診察することにご理解をいただきたいと思います。

さらにERは病院内の危機管理の中枢です。4台の携帯があり緊急時には連絡が入ってきます。
左から救急隊やドクターヘリからの直通電話・院内急変の専用PHS・ドクターが現場出動するときの連絡用携帯・離島からの自衛隊搬送の専用電話
これら4台の携帯で院内・院外どこで救急事案が発生しても対応できるように備えています。こうした事案が発生すれば歩いてきていただいた患者さまには待っていただくことになりますが、重症から順に診ていくのが救急医療の原則ですので業務の広さと合わせてご理解いただけますようお願いいたします。

インフルエンザが急激に蔓延してきているようですので皆様もご自愛ください。
次回は病棟の業務をご説明したいと思います。
Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 16:00│Comments(0)
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