2010年07月26日

届けたい、沖縄発・日本の心

国際緊急援助隊をご存知ですか?
海外での1000人規模の死者が出たと予想される自然災害が起こったときに日本政府が派遣する部隊です。最近では中国四川や中米ハイチに派遣され、テレビでその姿を目にされた方も多いのではないでしょうか?
届けたい、沖縄発・日本の心
緊急援助隊には消防・警察・海保のレスキュー隊と医師・看護師から構成される救助チームと、医師・看護師・薬剤師・検査技師・医療調整員からなる医療チームが存在します。救助チームは2個中隊60名で7日間、医療チームは23~25名チーム14日間の派遣になります。現在医師は全国で約250人の登録者がおり、派遣がかかると半日以内に成田集合で出発となります。
届けたい、沖縄発・日本の心
浦添総合病院では3名の医師と1名の看護師が導入研修をおえて医療チーム登録隊員、さらにそのうち1名の医師がJICA(国際協力機構)から選抜され救助チーム登録隊員となっています。
週末、東京に3名が招集されて中級研修を受けてきました。
JICAが行う導入研修は一連のミッションの流れ、法律、事業運用の実際、マスコミ対応訓練等々、座学の初任研修とクリニック模擬展開、現地に行ったと想定して缶飯とテントでの野営といった演習が密度濃くくまれ息つく暇はありません。クリニックの模擬診療では大量のエキストラによる患者さんたちが一気にやってきて文化や言葉の違いを乗り越え信頼を築く方法を学びました。その後は年3回の中級研修で知識と技術をブラッシュアップしていきます。
災害が起こらないにこしたことはありませんが、もしあったその時は医療とともに「沖縄発・日本の心」を被災者の人々に届けたいと思っています。
届けたい、沖縄発・日本の心

JICA国際緊急援助HP
http://www.jica.go.jp/jdr/index.html




Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 01:22