2010年06月25日

ゆいまーるで支える救急医療

ドクターヘリは浦添総合病院を基地病院として運航していますが、すべての傷病者を浦添に連れてくるわけではありません。沖縄本島では浦添総合病院・県立中部病院・県立南部医療センターこども医療センターが最重症の傷病者を受け入れる救命救急センターに指定されています。
ヘリで出動したフライトドクターが傷病者に接触し、重症度・各病院までの距離を考慮して搬送先を決定。主に前出の3つの救命センターに受け入れていただいています。傷病者の方の状況によっては県立北部病院や中南部地区の総合病院にもお願いをしております。
どの病院にも迅速に引き受けていただき、また着陸地点まで各病院のドクターが迎えに来てくださることもたびたびで我々フライトスタッフはいつも助けられております。
そこで大切なのが、病院の近くにヘリが降りられる場所があるということです。
県内では病院直結のヘリポートがある病院はまだ少なく、さまざまな機関・団体の協力を得て傷病者のかたがスムーズかつ安全に病院まで向かえるよう道のりを確保しています。
浦添総合病院は住宅街にあるため病院に直結したヘリポートは作れませんでした。そこで浦添市港川地区、海沿いの浦添市営野球グラウンドの一角をお借りして専用のヘリポートを設けています。病院までは浦添市消防本部の救急車で向かいます。
ゆいまーるで支える救急医療
        港川ヘリポート
ヘリポート周辺事業所や周辺にお住まいの皆さま、浦添消防の理解と協力、休日には野球や釣りを楽しまれるみなさまにも離発着の際にはいったん全て中止していただき搬送にご協力いただいております。
中部病院へはうるま市洲崎緑地広場、県立南部医療センターでは隣接する病害虫防除センターヘリポート、県立北部病院へは数久田グラウンドと着陸地点を設定していますが、やはり管理者・周辺地域の皆さま、支援していただく消防の理解と協力がなければドクターヘリはその機能を果たせません。本当に全ての皆様に感謝申し上げます。
ゆいまーるで支える救急医療
     うるま市洲崎緑地広場
ドクターヘリだけでなく皆さんの協力があって初めて成しえる救急医療。県民の皆様のゆいまーるの心に支えられ、今後ますます「医療」と「安心」をヘリというツールで迅速に届けてまいりたいと思っております。お近くでドクターヘリを見かけられた際は、ぜひ安全な距離からの応援とご協力をお願いいたします。










Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 12:39