2019年11月20日

那覇空港で多数傷病者発生!!…?

どうも、フライトドクターのきたっちです。ご無沙汰しております。

今日11月19日は今月唯一のヘリ当番日でした。
意気込んで臨んだのですが、天気はこんなんでした。

那覇空港で多数傷病者発生!!…?
写真右端にある吹き流しをみていただくと分かるように、強風が吹いていて空も暗雲立ち込めておりました。。

天候不良で出動できないかと思いましたが、無事活動することができました!風はひじょーーに強かったですが(笑)


さて、タイトルをみてびっくりした方もいるかもしれませんが、実は那覇空港で訓練があり、ドクターヘリチームも参加してきました。
空港での訓練なので、航空機関連の事故を想定しているのだと思います。

実際に事故が発生してしまうとかなりの大人数の傷病者が出ることが予想されます。我々はそのような事態を「災害」と呼びます。

「災害」と聞いて、火災や、台風、洪水などをイメージされる方も多いと思いますが、必ずしもそればかりではありません。
災害とは、『需要が供給を上回った状態』なのです。

通常、病院での診療は、一人の重症患者に費やせるすべてのマンパワーと資源を投入できますが、患者さんの数が多くなるとそうはいきません。緊急度・重症度を判断し、限りある資源を優先順位をつけて適切に配分せざるを得ません。このように、『需要(患者側)が供給(医療側)を上回った状態』が災害なのです。

実際の訓練の風景がこちら

那覇空港で多数傷病者発生!!…?
浦添総合病院からもドクターカーチームが参加してました。

那覇空港で多数傷病者発生!!…?
災害現場に急遽設置された救護所です。ここに重症の傷病者が運ばれ、応急処置が行われます。
傷病者役の人たちもしっかりとケガのメイク(ムラージュ)をしていて本当の傷病者のようです!

那覇空港で多数傷病者発生!!…?
那覇空港で多数傷病者発生!!…?
たくさんの救急車も出動していました!

普段我々は救急隊と関わることが多いですが、災害時には消防・警察・自衛隊、さまざまな医療機関と即席チームで診療にあたらなければなりません。有事の際に関係各所とスムーズな連携をとれるように訓練を通じて顔の見える関係になっておく必要があります。

ドクターヘリチームは訓練の全工程のほんの一部分のみの参加でしたが、貴重な経験ができました!
以上です!!







Posted by ドクターヘリオキナワ1 at 00:05│Comments(0)
 
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