一年を振り返って
はいさい。フライトドクター ヨシバードです。
本日は今年度最後のドクヘリ当番ですが、平和な時間が流れています。
空いた時間に、一年の振り返りを行いました。
今年自分が担当したのは、計72件。
思えば、新生児のRSウィルスによる肺炎を遠方離島より1時間かけて抱っこしながら搬送したこともあったな・・・さんざんそれまで泣いてた子が、自分の腕の中で寝てくれました。
そして、重症頭部外傷、多発外傷で心肺停止に至りそうなケースを必死でポンピングしながら運んだことも・・・なかなか目的地に着かず、時間の流れが止まったような錯覚にも一瞬陥りました。
また、夏真っ盛りの沖縄では水難事故が相次ぎました。早い介入のおかげで後遺症を残すことなく独歩退院する方もいらっしゃいましたが、救出に時間がかかり残念な結果になった症例も数多くありました。関係部署と連携して今後の市民啓蒙が必要だと思います。
そしてなんといっても、ドクターカーとの連携ミッション!浦添総合病院ドクターカーの始動により、都市部消防によるキーワード要請の浸透を感じた一年間でもありました。ドクターカーと同時の溺水症例に対するドクターヘリ要請では、砂利と砂埃舞う現場で同着した医療スタッフ6人で処置を開始しましたが、残念な結果となりました。そして、工事現場クレーン事故の多数傷病者事案でもカー、ヘリ要請にて複数スタッフで対応することができました。
個人的には、ドクターヘリ広報に力をいれた一年間でした。「マブヤー」と「命どぅ宝」をまさか機体にペイントできるとは思いませんでした。そして、ドクターヘリプロモーションのためのイメージソングも琉球チムドン楽団様の好意で作ってもらい、ライブで披露することもできました。沖縄ドクヘリイラストを作ったり、ラジオ番組にでたり、触れ合う機会を増やすためイベントも沢山企画しました。まだ、進行中のプロジェクトもいくつかありますが、今後も少しずつ県民の皆様に見える形で紹介していければと思います。
本年度は今日までの時点で、実動件数が472件です。この数字は、専門家の先生方、看護師はじめコメディカルの皆様、要請元・収容先の消防や病院のバックアップがあってこそ成り立つものです。まだまだ改善点は多いですが、一つずつ着実にシステムをよりよいものに作り上げていこうと思います。
なんか一線を退くような文章になってしまいましたが、まだまだ僕はやめましぇーん!!(^.^)
ますますパワーアップしていきますよー♪
来年度もよろしくお願いします!!