今日も一日快晴です
フライトドクターヨシバードです。
今月に入ってから自分の当番の日は平和で過ごすことが多かったのですが、今日は久々に要請がありました。当然ですが、要請の電話音はかなりの音量のため一気にテンションが揚がります。
今日は沖縄地方は高気圧の範囲内で、雲、風がほとんどありません。先日の台風接近時には大荒れだった海も、不気味なほど静まり返って波一つなく鏡のようでした。
さてさて、今日の要請は離島からの肺炎の症例の転院搬送です。沖縄県ドクターヘリの特徴の一つに離島→本島の病院への搬送があります。陸続きの県ではバイタルが落ち着いていれば救急車で高次病院への搬送が可能(もちろん医師同乗も)ですが、離島を沢山かかえる当県ではそういうわけにはいきません。ヘリだと30分以上かかるところ、フェリーでいくとなると医療スタッフも付き添いもなく、下手をすれば半日以上時間がかかります。それに離島からの定期船は飛行機以上に悪天候に弱いです。台風接近となるとまだまだ距離が離れているのに、海は大うねりをあげるので、台風が過ぎてからしばらく後まで船が欠航することも多く、台風シーズンでは1週間欠航もざらにあります。
そういう時、ドクターヘリはその威力を発揮します。
言うまでもなく、現場要請はドクターヘリの重要なミッションですが、病院間搬送も「患者さんを安全に迅速に搬送しながら、家族の不安・負担も軽減する」という重要な任務です。
9月も明日で最後。一時は20時近くまで明るかった空も、今では日没時刻が18:18とかなり短くなってきました。雲も大きな入道雲は消え、かわりにスジ雲が目立ってくるようになりました。海は天気がいいとエメラルド色ですが、これも日を追うごとに深い青色に変わってきています。南国も少しずつでずが、秋の訪れを感じます。