米軍と訓練、11/10のヘリ要請3件

ドクターヘリオキナワ1

2010年11月11日 11:54

こんにちは。
フライトドクター福井英人です。
今日は久々のお休みです。家でのんびりしながら書いてます。

11/9 米軍基地トリイステーション内で、「米軍航空機事故対応に関する米軍との合同図上訓練」に出席してきました。

日本からは内閣官房沖縄危機管理監をはじめ、外務省、防衛局、警察、消防、海保、基幹病院、ドクヘリなど約40名。
米国からは、在沖縄米海軍、海兵隊、陸軍、空軍などの、危機管理・憲兵隊・消防隊・報道・航空運用・安全・医療・捜索・救援担当部署が多数出席していました。


米軍航空機が墜落し、日本人と米軍搭乗員が多数負傷した、という想定で、日米関係機関の初動対応要領の確認・点検・見直し、および日米双方の理解・協力を深めることを目的にディスカッションしました。
当然4時間程度では終わるような内容ではありませんでしたが、有意義な訓練でした。


11/10 昨日はヘリ要請3件でした。
朝一の要請で始まり、二件連続の要請。昼食直後からさらにもう一件要請でした。
ほとんど出動しっぱなしでした。


一件目
西の島より脳出血の患者搬送。出血量も多く、緊張したフライトでした。
浦添総合病院へ搬送しました。


二件目
北の島より肺炎の患者さんの搬送です。
当院は、満床であったため、沖縄赤十字病院へ受け入れを要請したところ、快く受け入れていただきました。
佐々木先生、ありがとうございました。
現在、沖縄赤十字病院へは、ランデブーポイント奥武山運動公園で那覇消防に引き継いでいます。

この野球場の手前の陸上競技場へ降ります。

今週二回目の使用です。

ここから救急車で病院までは五分かかるため、病院の隣にある与儀公園に降りれたらもっと搬送が早くなります。
早くランデブーポイントとして使用できるよう、各関係部署の方々にはよろしく申し上げます。

実は、昨日、病院まで救急車に乗って搬送をしたのですが、帰り道、タクシー降車場所がわからず、公園内をさまよいました。
公園がめちゃくちゃ広いんです。
柵を乗り越えたりしながら、1kmは歩いたのではないでしょうか?
本日、少し筋肉痛です。


三件目
鹿児島県 某島より壊死性大腸炎の患者さんの搬送です。
当院もこの頃にはなんとかベッド調整ができたようで、当院へ搬送です。
鹿児島県の島へは、途中、与論空港で給油する必要があります。

おそらく、全国各地のドクターヘリの中で出動中給油の必要がある所は数少ないのではないでしょうか?

某島での引継ぎです。

救急車がとっても上等なのでいつも見てしまいます。