梅雨明けの沖縄の空

ドクターヘリオキナワ1

2010年06月19日 11:35

こんにちは。
沖縄県ドクターヘリ読谷基地より本日のフライトドクターOJT、浦添総合病院後期研修医の山内素直です。

本日の沖縄は梅雨明けを思わせる快晴の空が広がっています。
空を渡る雲も夏の香りを漂わせ、燦々と照る太陽の下の海のグラデーションがとてもきれいで、沖縄にいる幸せを感じます。


さて、僕は浦添総合病院で二年間の初期研修を終え、この春から数年来の念願であったフライトドクターOJT(On the Job Training)を始めました。

OJTとは、独り立ちする前の実地訓練のことで、先輩フライトドクターの指導のもと、フライト運営の実際や患者搬送、現場活動などを経験していきます。
ドラマ「コード・ブルー」で言えば山Pや新垣結衣みたいなフェローたちに相当します。(ちなみに、個人的には山P演じる藍沢先生より、浅利陽介の藤川先生の方が好きです。)
当院には現在、臨床経験3年目以上のOJTが4名在籍しており、1日でも早く一人前のフライトドクターとして独り立ちできるよう、日夜血と汗の滲むような努力を重ねています…なはずです。

OJTでは、実際の患者搬送や現場活動での具体的知識・手技の習得やシミュレーションを行なうのももちろんですが、ランデブーポイントの把握やCS(Communication Specialist)の動きなども確認し、ミッション全体の流れを数カ月かけて体と頭に叩き込んでいきます。

フライトドクターの選考基準に全国統一基準はありませんが、浦添総合病院では以下のような選考基準が挙げられています。
①卒後3年以上の医師
②ICLS, ACLSプロバイダーまたはそれに準ずる者
③ITLSプロバイダーまたはそれに準ずる者
④JATEC, ATLSプロバイダーまたはそれに準ずる者
⑤ドクターヘリ講習会受講者またはそれに準ずる者
⑥最低1年以上の救命センターでの勤務歴
⑦上記⑥について、当院救命センターで半年以上の勤務が必須
⑧体力に自信がある者(例:心臓マッサージが連続で10分間できる)
⑨フライトスタッフが協議の上、認められた者
以上の選考基準を満たすもので、OJTと終了試験を経てやっと独り立ちが認められます。

自分にとっては今回がまだ5回目のOJTですが、これまでに3回の患者搬送と1回の現場を経験しました。
まだまだ長い道のりですが、一歩ずつ着実にステップを踏んでいき、早くみんなに認められるフライトドクターになりたいなあと思っています。

みなさま、これからも沖縄県ドクターヘリの応援を宜しくお願いします。

ちなみに本日はまだ要請はありません。
出動があればまたご報告します。