ドクターヘリが水に浮く!?

ドクターヘリオキナワ1

2019年04月29日 22:33

どうも、フライトドクターのきたっちです。本日は、3週間ぶりのヘリ当番でした。かなり意気込んでいたのですが、、、

本日の気温は26℃、湿度は80%でした。


御覧の通り天候はいまいちで、遠くの陸地がかすんでいます。朝から夕方まで、雨が降ったりやんだりの繰り返しでした。

午後4時頃から天候は回復し始めましたが、その後も要請なく。。



ドクヘリの写真を撮りながら、ブログに載せるネタないかなぁとヘリの周りをウロウロしていたら、いいもの見つけました。



沖縄のドクヘリは、他の地域のドクヘリとは違った特徴があります。ドクヘリの機体を支える「スキッド」と呼ばれる足の部分に、筒状のものが付いています。実はこれ、浮袋なのです。左右に2つずつ、計4つ付いています。

沖縄県ドクターヘリのように、洋上を長時間飛行する可能性があるヘリコプターは、この浮袋を装備する必要があります。

万が一、いや、億が一、ヘリが洋上で緊急着水しなければならない場合に、着水直前にこれを膨らませることで機体を水面に浮かすことができるのです。



機体に備え付けられている白いガスボンベから窒素ガスが送り込まれて膨らみ、3トン弱ある機体を支えてくれます。
ただし、一旦浮袋が開いてしまうとヘリは飛び立つことができないため、救助を待つことになります。

こんな事態に遭遇したくはないですね。そんなことが起こらないように、毎日整備士さんが機体のチェックをしてくださっています。いつもありがとうございます。

以上、ドクターヘリに関する小ネタ紹介でした!